千鳥足の犬


STORY

幼馴染みの瀬壱と小次郎が畑のそばで語り合っていると、草のつたに絡まり身動きが取れなくなった老犬を見つける。よろよろと歩き出す犬を追いかける、短い冒険をしたある夏の夜。


CHARACTER


瀬壱(セイチ)

動物好きながらアパートなので家で飼えない。最初に犬の声に気がつき、冒険の始まりにちょっとワクワクする。


小次郎(コジロウ)

家に犬も猫もいるので、動物と暮らす大変さを知っている。迷い犬の不安を和らげようと気遣いを見せる。


老犬

草のつたに絡まって身動きが取れなくなった老犬。目が見えておらず、毛並みもベタつきみすぼらしい姿をしている。


巡査

迷い犬をどうしたらいいか分からず困っている2人に気づき優しく声をかけてくれる。


迷い犬のはなし


命を大切にしようとする子どもと、

バレなければ大丈夫と命を粗末にする大人。


この作品の背景には、そうした現代社会の姿があります。


ペットを"買う"(貰う)のも、捨てるのも、子どもにはできないことです。

最終的に捨てるのはいつだって大人、処分を決めるのも大人。


これはそんな大人たちが犯した間違いの「その後」を描く作品です。

人と動物が互いの命を尊重し合える社会へ、

私たちは能動的に意識を変えていく必要があります。


10年後、30年後、100年後の社会に、

このような夜を繰り返さないために。


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